エジプト,ギザの大ピラミッド上空からのチャネリング バシャール

2017年11月30日

初めてのエジプト旅行で最初に訪れたギザのメナハウス・ホテルでの滞在二日目、一九九二年十一月三十日から五日間の予定でチャネリング・コンファランスが開催された。講師にはシャーリー・マクレーンの著作や映画にも登場し、古代エジプトの賢者アトゥン・レイなどをチャネリングするケビン・ライアーソンや惑星エササニのバシャールのチャネリングで知られるダリル・アンカ、リサ・ロイヤル、プレアディアンのチャネリングで知られるバーバラ・マーシニアック、バーバラ・ハンド・クロウなど著名なチャネラーも多く参加していた。スケジュールは現地到着後に変更があって日本人グループを対象にしたコンファレンス初日の最初にダリル・アンカさんのチャネリング・セッションが行われることになった。ダリルさんのチャネリングする存在にはエササニのバシャールの他に同じエササニのアニマと呼ばれる存在や、エササニよりもさらに三〇〇年ほど進化し、現在は非物理次元に存在しているとも言われるシリウスのチポップと呼ばれる存在なども知られていて、しかしながらこの日のチャネリング・セッションを含め一九九二年に私の参加した時期の彼のチャネリング・セッションではすべての機会でエササニのバシャールをチャネリングしているようだった。チャネリング会場はメナハウスのゴルフコース内、クフ王の大ピラミッドが正面に見える芝生にアラブのテントが張られその中で行われた。そしてこの日からの朝食はメナハウスのパレスの奥に位置するルバイヤート・レストランへ移った。チャネリング・コンファレンスの期間中、豪華な造りで格式のあるこのレストランはコンファレンスに参加していた二四〇名のメンバーでほとんど貸し切り状態になっていた。食事をしながら日本人グループの高齢の女性にアトランティス人トートによって書かれドーリル博士によって現代語に訳されたというエメラルド・タブレットの話を聞いた。オリジナルは鮮緑色に輝く十二枚のタブレットにアトランティス語で記されているというその書に拠れば、ギザの大ピラミッドはアトランティスの祭祀王トートによって造られたそうで、彼女はまた大ピラミッドの地中深くにあるというアメンティーのホールと呼ばれるすべての生命の源にあたるエネルギーに満たされた不思議な空間についての話も教えてくれた。
朝食が済みいよいよチャネリング・セッションが始まった。メナハウスのゴルフコース内に設置された会場には大ピラミッドを正面に見る位置に大きなテント二つと小さなテント一つが張られていた。そのうち小さいテントが約三〇名の日本人グループ用のものだった。日本人グループのメンバー全員がテント内の席につくと、ダリルさんによるチャネリングが始まった。この年一九九二年は彼とバシャールとの九年間のチャネリングの同意の最後の年とされていたそうで、彼自身がバシャールとのチャネリングの同意を思い出したのが一九八三年のことだったらしい。またバシャールの名前は彼の惑星での本当の名前ではなくチャネリングをする彼がアラブの血を一部ひいていることなどからアラブ人の名にもよく使われるバシャールという呼び名をつけてくれたそうだ。
「みなさんカイロへ、ようこそ」という言葉から始まるダリルさんからの短い挨拶があり、その後「私が完全なトランス状態に入るまでの間だけはできるだけ静かにしていてください。」とコメントして彼は目を閉じ深い呼吸を始めた。
時々咳払いをしながら深い呼吸音がマイクを通じて聞こえてくる。その後彼の首が大きく横に振れ、突然マイクが壊れそうなほどの大きな声が響き渡った。チャネリングが始まると彼の周囲にはとても強力なエネルギー場が生み出され、媒体としての彼の肉体も何かの軌道を描いているかのようにゆっくりと揺れ始めた。そして口からは金属が擦れているような不思議な音も出し始めていた。
この日バシャールはギザの大ピラミッドがあるエジプトのカイロ周辺が私達の惑星の大元のパワースポットであることや、この時期の私達の惑星の中で最もエネルギーの集中したエネルギー・ヴォルテックスのひとつであることを教えてくれた。そして通常バシャールがチャネリングを行う場合彼らの宇宙船はバシャールの住む惑星であるエササニの周辺にいるそうなのだが、この時期に私達の惑星で起こっている集合エネルギーの大きなシフトによる変革をサポートするため、数週間前から地球に近づきカイロの大ピラミッド上空五〇〇〇キロへ彼らの宇宙船を移しているそうだった。バシャールの宇宙船がギザの大ピラミッド上空にきていることはこの年秋に東京など日本各地で行われていた公開チャネリングでも何度も語られていた。そして彼らは上空五〇〇〇キロの宇宙船から大ピラミッドを通じて私達の惑星のエネルギー調整をしてくれていたそうで、バシャールはそのことを次のように述べている。

『私達は循環器のような役割を果たしていますが、このときあなた方の肉体から出ている電磁気エネルギーが我々の宇宙船に届き、それを再び大ピラミッドに送り、そしてそのエネルギーが地球上のすべてのパワースポットへ送られていきます。このようにして地球上で起こるシフトを均一にする働きをしているのです・・・』

この二か月後にもエジプトを訪れていたリサ・ロイヤルさんのチャネリングでも一九九二年の後半からバシャールの宇宙船が大ピラミッド上空にきていることを伝えていて、そのときの彼女のチャネリングではギザの大ピラミッドが地球上すべてのパワースポットから送られてくる光のエネルギーをすべて集積し、地球の集合意識に送り出す働きをしているとも語っている。それ故大ピラミッドには世界中すべてのパワースポットにエネルギーを送り出す機能と、逆にすべてのパワースポットからのエネルギーを集積するという両方の機能が備わっているのだろうと思う。またリサさんのグループが滞在していた時期もバシャールの宇宙船が大ピラミッド上空を訪れていて、バシャールが大ピラミッド内を訪れたメンバーのエネルギーワークの援助をしてくれていることなどが述べられているが、私自身の理解ではバシャールの宇宙船は一九九二年の後半から一九九三年前半の時期だけでなく、惑星全体に影響を与えるような光のエネルギーワークをしている人たちがピラミッド内を訪れている時や、また一九九九年のグランドクロスの時期や銀河の整列が起こった二〇一二年の年末の時期など、この惑星上で大きなエネルギー上昇が起こっている時期にはいつも大ピラミッド上空にきて惑星全体のエネルギー調整を行ってくれているのではないかと思う。
バシャールは私達の惑星の集合エネルギーの変革について、古代エジプトのセト神で象徴される古いネガティブなオリオンのエネルギーからオシリス神で象徴される新しいポジティブなシリウスのエネルギーへのシフトであり、そしてシリウスのエネルギーへ移行することにより本来の自己から湧き起ってきていないものは何も役に立たなくなるのだと語っていた。そしてバシャールはこの惑星で起こる大きなエネルギーシフトの時期に合わせて私達がカイロに集まったことを非常に適切であるとも語っていた。物理的な肉体を伴いカイロの地を訪れたことで、この土地にいる間に私達自身のエネルギーがシフトできる上に、エジプトのカイロは今回の惑星規模でのエネルギーシフトが起きる一番大元のエリアになるからなのだそうだ。そしてそのシフトは十二月二日水曜日の夜に起こり、この夜は最もエネルギーが上昇し集中する日であるともコメントしていた。ちょうどその夜はギザの大ピラミッドが私達日本人グループにより貸し切りにされ、ピラミッド内では世界的に著名なチャネラーのケビン・ライアーソンによるチャネリングと誘導瞑想が行われる予定になっていた。
またこの日のバシャールはギザの大ピラミッドが自身の望むイメージを現実化するための装置として古代人によって幾世代にも渡って使われてきたことを次のように語っている。

『今回カイロに集まったメンバーの全員が前世にエジプトで生きていたことがあり、必ず一度は自身の過去生の中で大ピラミッドに触れたことがあります。ですから実際に大ピラミッドを訪れる際には自身が以前に前世で触ったことのあるスポットを見つけ出すように心がけてください。そしてその場所に触れた瞬間、その場所と再びつながれたという自覚が得られるでしょう。そしてそのスポットを触れた瞬間にあなたは自分自身の過去、現在、未来と同時につながることが出来、そして今現在の自分自身が最も欲することをイメージし、それを今この時間の中で実現できるということをしっかりと自覚するようにしてください・・・』

さらにバシャールは、私達のツアーメンバーがカイロに滞在している間、もし機会があれば彼らの宇宙船をもっと地上に近づけ、私達に見える高度まで降ろしていく可能性があるとも語っていた。その場合宇宙船の形は三角形で、またそれがもしバシャールの宇宙船であれば、迷うことなく瞬時にそのことが理解でき、もしかしたらという気持ちにはならないのだと強調していた。またこのチャネリングではバシャールが自分達の宇宙船を物理的にカイロ上空に移していると語っていたので、このときは次元転送などの技術を使って彼らの宇宙船を物理的に私達の次元へ移動してきていたのだろうと思わる。
バシャールが大ピラミッドに関する情報を一通り述べ終えると、次に誘導瞑想が行われた。そこで紹介された瞑想法は月と太陽の瞑想と呼ばれ、人々がまだピラミッドのエネルギーとのつながりを保っていた古代アトランティス時代や初期エジプト時代に行われていたそうで、この瞑想法はすべての人にとってイメージの現実化にとても有効であり、実際に大ピラミッドを訪れる際には一度は必ずこの瞑想を試してみるようにとコメントしていた。この瞑想法は誰にでも簡単に実践できるものなので以下に紹介しておきます。

★月と太陽の瞑想法☆
(1) 立ち上がって深呼吸を始め、両手を広げて左右の掌を上に向けます。左手の掌に冷たい月の陰のエネルギーをイメージ、右手の掌に暖かい太陽のエネルギーをイメージします。
(2) 左右の掌に乗った月と太陽のエネルギーが両手を通りサードアイ(額の中心)とハート(胸の中心)に流れ込みブレンドされていくのをイメージします。
(3) ハートでブレンドされた月と太陽のエネルギーが白いビーム光線になって大地の地球へ、サードアイでブレンドされたエネルギーが白いビーム光線になって上の宇宙へ流れ出していくのをイメージします。そしてこの時この左右の手からハートを横に貫くエネルギーの流れと、上下の大地と宇宙につながる縦に貫くエネルギーの流れ、それに左掌の月、右掌の太陽、サードアイ、ハートの四点で結ばれる菱形のエネルギー・フィールドをバシャールはダイヤモンド・ゲート、またはダイヤモンド・ウィンドウと呼び、このウィンドウを通じすべての次元を見ることができ同時にすべての次元があなたを見ているとも語っています。
(4)宇宙のOMを唱えることで ダイヤモンド・ゲートの中心にある喉のチャクラを活性化します、ゆっくりと三回深い呼吸をしながら息を吐くときにOMを唱え、それを三度繰り返し九回OMを唱えます。そしてこのように喉のチャクラを通じて音を出すことでダイヤモンド・ゲートをより活性化させることが出来るそうです。
(5) 最後に広げていた左右の手をそれぞれの反対側の肩に交叉させるように置き、自身がクリスタルの知識で振動しているのを感じます。そして三角形のエネルギーに包まれているのをイメージします。

誘導瞑想の最後にバシャールは「今魔法が戻ってくる時期です。奇跡がすべての人にとって自然なことであることを思い出す時期なのです・・・」と述べてから質疑応答の時間に入った。

ギザのメナハウス・ホテル316号室からの大ピラミッドの眺望 撮影1992.11.30
ギザのメナハウス・ホテル 316号室からの大ピラミッドの眺望 撮影1992.11.30
公開日 2017年11月30日 木曜日- 2018年11月30日 金曜日[更新]

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