エジプト,ギザのチャネリング・コンファレンス 2日目

2017年12月1日

チャネリング・コンファレンス二日目の午前中はスーザン・ヨハンセンのチャネリング・セッション、午後にはその彼女を含めた四人のチャネラーによる同時チャネリングも行われる。またこの日一九九二年十二月一日の夜にはコンファレンスのスケジュールとは別にこの時期日本人グループの全員が滞在していたメナハウス・ホテルのガーデン側にあるピラミッドビューの客室の私の泊まっていた三一六号室でダリル・アンカさんによるプライベートに近い形での少人数のグループ・セッションも行われた。
スーザン・ヨハンセン自身についてのことやまた当時彼女のチャネリングしていたフィリップと呼ばれる存在についてもほとんど情報を持っていないけれども、彼女は一見したところ他の多くのチャネラー達と違いごく普通の主婦といった印象で、スピリチュアルに関心のない一般人の主婦にある日突然チャネリングが始まってしまったといった印象だった。しかしながらこういったタイプのチャネラーは私自身の長い間の経験ではチャネリングを職業にしている人達よりも情報の信ぴょう性が高かったりすることもあるようにも思えてしまうのだが、基本的にトランス状態に入って受け身的な形で起こるチャネリングというのは眠りや瞑想などと同様に能動的な形で“する”ものではなく、受け身的に“起こる”ものであるので、チャネリングを職業にしている人達のように事前に決められてしまった日時で開催されるイベントを次々にこなしていくといったことは、一九八〇年代から一九九〇年代前半頃のような宇宙存在を含め光の存在達が特に強く干渉してきている時期でもない限りそれほど容易にできるものではないと思われるからだ。私自身が実際に参加した経験でも出版本なども出している著名なチャネラーでもダリル・アンカさんを含め三人のセッションでチャネリングがうまくいっていないであろうことを察知してしまったことがあり、しかしながら職業でチャネリングを行う人達の多くはチャネリングがうまくできていない状況であっても自分で学んでいるスピリチュアルな情報や彼ら自身が以前にチャネリングした情報、またサイキックな能力なども使って十分その場を乗り切ることもできてしまうのではないかと思う。ダリル・アンカさんはチャネリングが始まる以前にはタロットカードなどを使って相談者自身しか知らないようなことを言い当ててしまったりといったサイキックな能力を発揮していた時期もあったらしい。そして彼のチャネリングするエササニのバシャールに関しては、一九九三年末の東京での一回限りの公開チャネリングの中でバシャール自身から「今後は特別な機会を除きこういった形でのチャネリングを行うことはない」といったコメントも残していて、私が彼のチャネリングに違和感が生じたことがあるのは西暦二〇〇〇年が過ぎた後の日本国内で開催された公開チャネリングのことでもあった。そして私の場合はバシャールからもたらされる言葉の情報よりも会場に生み出されるエネルギーのほうに強い関心があるので、ダリルさんのようにチャネリングに入ると同時に強いエネルギー場が生み出されるようなチャネリングでは、それがうまくいってないことが容易に察知できてしまうのだ。ケビン・ライアーソンに初めてチャネリングが起こり始めた頃、チャネリングの信ぴょう性を確認するために彼自身が知らない専門的な質問をして何度もチェックされたことあるそうだが、通常のマインドの知識だけでは答えることが難しいと思えるような専門的な質問に対しての一九九三年以降のダリルさんのチャネリングでよく見かける「答えることが許されていません」といったセリフが出てくるチャネリング情報は、バシャール自身が語っているものであるとすぐに鵜呑みにはしないほうがいいかもしれない。またその当時すでに著名人であったケビン・ライアーソンはそれ以前にチャネリングを封じられるような呪詛をかけられチャネリングができなくなっていた時期があるといった話をいっしょだったツアーメンバーから聞いていて、著名人として広くその名が知れ渡ってしまうとチャネリングを封じらるようなサイキック攻撃を受けるリスクも大きくなるのだろうと思う。
この日のスーザン・ヨハンセンのチャネリング・セッションでの質疑応答で特に印象に残っているのは、参加メンバーの一人が「現在日本では何人くらいの人が光明(エンライトメント)を得ているのでしょうか?」という質問で、フィリップはまず「光明を得るという言葉の定義によってもその数が違ってきますが・・・」と述べた後、「多くの人が光明を得ていますよ、でも今ここに集まっているメンバーの多くが二三百年前にはすでに光明を得ています、そして今はちょっと仮面をかぶっているだけなのですね。ですから今ここにいるメンバーはたんに自分がエジプトに行きたかったからという個人的な理由だけからではなく、どこからか頼まれてきているとも言えるのですよ、だからここにいるメンバーの全員がすでに光明を得ていると言いたいと思います」といったことを話していた。他にヒーリングを仕事にしている人の質問に対しては、ヒーリングの最中は患者の悪い場所が良くなるようにという想念を送ってしまうと現状をより強化してしまうことになるので、何も考えずにただヒーリングを受けている人の完全な姿をイメージするだけでよいとも語っていて、手を使ったヒーリングの場合、一番エネルギーの出る場所は手のひらではなくそのつけ根のくるぶしに近い部分であることも語っていた。
午後にはチャネラー四人による同時チャネリング、ジョナサン・シャーウッド、スーザン・ヨハンセン、シェリー・ストックウェル、アンドリュー・ベイクの四人がトランス状態に入っているときには四人の周囲に震え上がってしまうほどの強力なエネルギー場が感じられた。シャーウッドさんは古代エジプトのプリースト、ザーランの意識をチャネリング、ザーランはエジプトのギザを始まりの地と呼び、古くはこの地がアシャンベと呼ばれていたことを語っていた。そしてピラミッド地下にあるという巨大な宇宙船についても語っていて、大スフィンクスの入口からこの宇宙船にアクセスすることができることやその入口が三日以内に現れ、四八時間の間だけ入口を開けることができるとも語っていた。またそれに関連してトートの書とも呼ばれるエメラルド・タブレットについても語っていて、タブレットによれば、トートが未来の人類のための残したという叡智の記録が収められている地下室を訪れる者は大ピラミッドに入らねばならず、ピラミッド内で三つのシールドを通過した後、壁で行き止まりになっている場所で七の鍵を使い、その下に続く通路の入り口を開けるようにとも語っていた。
私自身は当時ザーランの語っていたスフィンクスの入り口がどこであるのかをはっきりと自覚しているが、たぶんその情報が不特定多数の人に教えられる時期ではないためにザーランはそれについてぼかした語り方をしたのだろうと思う。ケイシー・リーディングでも右前脚にあるというスフィンクスの入り口について、その場所をはっきりと知っている人にしか理解できないようなぼかした表現で語っていて、そのためなのかリーディングでは記録の間の場所がスフィンクスとナイルの間にあると語っているのに、なぜかスフィンクスの真下や足元の地下に記録の間があるかのような情報が広く知れ渡ってしまっているようだ。ギザの記録の間について一九八〇年代のダリルさんのチャネリングバシャールでは人類の真の歴史が収められた部屋が大ピラミッドとスフィンクスの間にあると語られていて、それが後年の彼のチャネリングでは大スフィンクスの足元にある記録庫として語られているそうだが、私自身の理解ではその情報は彼がバシャールをうまくチャネリングできなかったときの彼自身のマインドレベルの意識状態で語られたものなのではないかと思う。続く...このページはまだ未完了につき加筆修正されます

ギザのナズレット・ヴィレッジで見かけたエジプトの少年 撮影1992.12.4
ギザのナズレット・ヴィレッジで見かけたエジプトの少年 撮影1992.12.4
公開日 2017年12月1日 金曜日 - 2018年12月1日 土曜日[更新]

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