日本国内で開催された1992年のチャネリング バシャール

2017年11月1日

二十五年前の今日一九九二年十一月一日は、東京渋谷でダリル・アンカさんによるバシャールの公開チャネリングが行われていた。会場はたぶんフォーラムエイトという名のビルの上の方の階にある百人ほどが入れる大きな部屋。一九九二年秋のダリルさんの来日時には十月初旬から十一月一日までの一か月ほどの間東京、名古屋、大阪、広島、福岡の全国五か所で公開チャネリングが行われていた。この時期の東京都内でのバシャールのチャネリングでは「現在私達の宇宙船はエジプト、カイロの上空にきています」といったコメントが何度か語られていて、私が参加していない広島での公開チャネリングでもバシャール達の宇宙船がカイロの大ピラミッド上空にきていることを伝えているようだった。ちょうどこの時期の十月十二日にはほとんど地震の起きないエジプト、カイロで大きな地震が起こっているけれどもこの地震はバシャールたちが大ピラミッドを通じてこの惑星全体のエネルギー調整を行っていた過程で起きたものではないかといった憶測も流れていた。そしてこの時期の公開チャネリングのイベント情報の掲載された広告には『今年一九九二年はダリル・アンカとバシャールによる九年間のチャネリングの同意の最後の年』といった宣伝文句が掲載されていて、そのことが気になってこの時期の都内での公開チャネリングは同じ都内で開催された霊鷲太母の講演会と重なっていた十月十日以外のすべてに参加したような記憶がある。そしてこの時期に皇居に近いエリアで行われた公開チャネリングの際には会場出口でミュージシャンの女性と知り合った。そして彼女は私がこの年の年末にあったエジプト・チャネリング・コンファレンス・ツアーに参加する大きなきっかけになった人でもあったけれども、その頃の私はチャネリングに関する情報はほとんどなく、エササニのETバシャールをチャネリングするダリル・アンカさん以外はアトランティスの神官ヨカールをチャネリングするマイケル・モーガンさんぐらいしか知っておらず、基本的に悟りや光明を得るといったテーマを追求していた当時の私にとってはチャネリングを安っぽいものであると見下してしまう傾向もあった。その先入観が一変してしまったのがダリル・アンカさんによるバシャールのチャネリングであったのだが、それはバシャールの語る話の内容ではなくチャネリングに入っている最中のダリルさんを通じて圧倒的とも言えるほどのエネルギーが生み出されていたからであった。そして同様の出来事は私がインドのプネーで肉体を去る直前の時期のOSHOに会った時やこの年の年末にエジプトのギザでポール・ソロモンに会った際にも経験していて、しかしながらバシャールの場合には彼自身と直接接しているわけではなくチャネルという媒介を通じた形(バシャールが波動を下げてダリルさんが波動を上げてその接点の波動でチャネリングが起こると言われる)でもあったので実際のバシャールはとんでもないような光の存在なのではと思えてしまったのだ。(注:1)そのため私自身はバシャールのチャネリング中は質疑応答にはほとんど耳を傾けることなくずっと目を閉じて瞑想に入っていた。東京都内で行われたダリル・アンカさんの公開チャネリングは皇居周辺にある会場で行われていて、またこの時期の最後の公開チャネリングは十月三十一日と十一月一日の二日連続で東京渋谷で行われた。皇居はパワースポットとしても有名なエリアなので会場が皇居周辺であったことは自然に納得がいくけれども、渋谷に関してはたぶん同じ都内のパワースポットとしてよく知られる明治神宮からそれほど遠くないエリアにあって尚且つ常識に捉われないタガの外れてしまったような人達の集まり安い雰囲気があるエリアでもあったことが、一般人から見ればトンデモにしか理解できない宇宙人のチャネリングといったイベントの会場になった理由でもあったのだろうと思う。この二日間の公開チャネリングでは私にも一度だけ質問の機会が回ってきて、その際私はこの時の会場が渋谷の街中だったこともあってかバシャールにナンパについての質問をした。冒頭で私が「感情について質問をしたいのですが?」と伝えるとバシャールは何かのマントラかメロディーのようなものを奏でるような声で「エ~~~~~~~モ~~~~~~~ション!?」と返してきたのだけれども、不思議だったのはバシャールがその声を発した瞬間、私の胸の中心に暖かい振動のようなエネルギーが伝わってくる感触があって、それまで緊張気味にドキドキしていた感情が一瞬にして寛いだリラックスの感情に変わってしまったこと。それからとても寛いだ状態で私は質問の本題に入り「たとえば外の通りを歩いている時にすれ違う美しい女性を見るとつい知り合いになりたいなあと心の中では思うのですが、声をかけても無視されるのではないかと心配になったり、また周囲の人達にも見られていてみっともないとか考えてしまいドキドキしてしまって何も話し掛けられずに終わってしまうことがほとんどなのですが、そのような状況をどうやって克服したらよいのでしょうか?」といった質問をしたのだが、それに対しバシャールは次のように答えてくれた。「多くの場合相手の女性はあなたが求めているような関係を望んでいないようですね(会場から笑い)。でもあなたがその人に興味を感じたのなら結果や周囲を心配せずに勇気を出して話し掛けてみることが先決です。その時相手はあなたを無視したりあなたが傷つくような反応を示すかもしれません、でもあなた自身は自分に出来る範囲で最善を尽くしたわけですから結果はどうであれわだかまりを残さずにすっきりとした状態で次の行動に進んでいけるのです、それに相手がどのような反応を示すのかによってその人がどういった人物であるのかを知ることもできるのですよ。」
その後いったんチャネリングが終了して休憩時間に入った時、この時期に知り合ってこの日の公開チャネリングにもいっしょに参加していたミュージシャンの女性が私に近づいてきて「女をナンパしたいならヘラヘラ笑いながら、すいません今何時ですか?って話し掛ければいいのよ、簡単でしょう。あなたは難しく考えすぎね・・・」と言った言葉で彼女にお説教をされてしまったのであった。
そしてこの時期の二日間の公開チャネリングの最後の時間帯にはバシャールによる誘導瞑想が行われて、目を閉じて瞑想に入っている間バシャールがイメージするように語っていたのは「真っ暗な洞窟の中に閉じ込められている自分がいて、そのうち遠くに赤い目をした悪魔のような存在が現れるけれども、その目が近づいてくるとそれが実際には自分を助けにきた天使であったことに気付いていく・・・」といったようなもので、このことをイメージしている時にはなぜか理由のない涙が溢れ出してきてしまったのだが、理由のない涙は魂の深い部分から癒されたときに起こるものでもあるらしい。そして最後に「アトランティス大陸の最後の崩壊は十月三十一日の夜始まり、十一月一日の朝終わりました。アトランティスの悲しみのサイクルが今終わろうとしています。」というバシャールの言葉でこの日のチャネリングが締めくくられた。
最終日のセッション終了後にはダリル・アンカさん本人との質疑応答の時間もあった。その際何人かがダリルさんに質問をして、その中で特に印象に残った質問は、ネガティブな存在がチャネラーを利用して地球に害を為そうとしているという話に関連してダリルさんに向かい割ときつい口調で「あなたがそのような存在に利用されてしまうリスクはありませんか?」という質問だった。それに対しダリルさんは「前世の私は、現在この地球上に存在している最もネガティブな黒魔術のエネルギーと同等かそれ以上の黒魔術のエネルギーを使っていたことがあります。ですから今生の私は黒魔術のネガティブなエネルギーとバシャールの光のエネルギーをきちんと見極めることができ、自分自身の使うエネルギーを意識的に選択することも可能なのです」といったようなことを答えていた。しかしながらダリルさんのようなフルトランス状態でのチャネリングの場合、媒体であるチャネラー自身の意識はほとんど失われた状態になってしまうようなので、ここでの意識的に選択という言葉は魂レベルでの意識的選択という意味なのだろうと思う。
地球上に存在している黒魔術の多くがオリオン人と関係しているといったような話も聞いているが、リサ・ロイヤルさんの著書の中でそれらの多くが過去の時間帯に位置するオリオン人であるとも述べられていたような気もする。またバシャール達が光明に至ったオリオン人であるということも述べられていて、私が以前ペルー旅行の最中クスコのホテルでリサさんから直接聞いた話ではプリズム・オブ・リラの中に書かれている「オリオンの光明」という記述がエササニのバシャール達のことであると言われ、エササニがオリオン座の三ツ星の真ん中の星と深く関係していることもその時話していた。リサ・ロイヤルさんはこの変革の時期の地球にとって光のオリオン人であるバシャール達の果たす役割の重要性について語ることが度々あるけれど、これについては私自身も強く同感で、しかしながらここで書いているネガティブという言葉の意味合いを言葉で説明することがとても難しいのだが、少なくとも道徳的な意味合いでの善悪の悪にあたるものではないと思う。
ドーリル博士の著書には光の子らと呼ばれる霊的な師について二種類あると書かれていて、その魂が一度もネガティブに巻き込まれていない光の師をアバターと呼び、ネガティブに巻き込まれた後再び光明に戻った師をマスターと呼び分けているが、それは象徴的な喩えとして元々双子の大天使とも呼ばれる片割れのミカエルがアバターにあたり、再び光明に戻った際の堕天使ルシファーがマスターということになるのだろうと思う。また私が実際に会っているインドの覚者や聖者と呼ばれる人の中では、ここで言うアバターにあたるのがシュリ・サティア・サイババで、マスターにあたるのがOSHOといったところなのだろうと思う。歴史上の聖者の中での典型的なアバターと言えばイエス・キリストの名前がすぐに思い浮かんでしまうが、それ故なのか風貌や言動などはまったく違うのだろうが私自身が波動で感じ取った印象では以前のインド滞在中シュリ・サティア・サイババに対面した際が最もイエス・キリストに近いエネルギーが感じられたような気がする。霊性の国としてのインドでの彼の葬儀は国葬だったそうだが、サイババはそれに相応しい光の魂なのだろうと思う。しかしながら一度ネガティブに巻き込まれた魂にとってはアバターのエネルギーに物足りなさを感じることもあるかもしれないし、特に自身の中のネガティブなエネルギーの多くが光に変換される前にはそのような傾向が強いのかもと思う。また他に霊的な進化の過程ではまだ光に戻っていなくても、堕天使とよばれるような存在のほうが一度もネガティブに巻き込まれていない光の魂よりも進化の過程の先に位置しているという理解もあるようだ。ドーリル博士の著書の中でネガティブに巻き込まれた魂について「善意からネガティブを吸い過ぎてしまった」と述べている場面もある。
もし無法地帯を訪れていて、自分の身の安全を確保するためのボディーガードを雇う場合、その人物が善良で信用できる人柄であるだけでは意味がなく、危機に対処できるような凶暴さや悪知恵も兼ね備えている人物をさがすだろうと思うが、霊的な意味合いでそういった存在にあたるのが深い闇を経験してきた光の存在であるエササニのバシャール達なのだろうとも思う。アショカの秘教グループが何世紀にも渡って聖人や善良な人物を使ってこの世界に働きかけてきたが、ほとんどうまくいかず惑星規模での破綻に至ってしまう前にと自暴自棄的な手段として、黒魔術のようなネガティブなエネルギーに対して免疫力が強く潰されにくいとも言えるような魂の人物を媒介に使うことがあったというOSHOの話もこのことと深く関係しているようにも思う。続く...このページはまだ未完了につき加筆修正されます

(注:1)1992年のこの時期に広島で開催された公開チャネリングではバシャールたちの振動数が28万Hz(一秒間に28万サイクル)であるといったことが述べられていたらしい。そして地球での一般的な人の振動数が4万Hz前後で10万Hzを超えていれば聖人と呼ばれるような人にあたり、最近の時代での過去の最高は25万Hzだったそうで、参加者の間ではそれはインドの仏陀のことではないかといったことも話されていたそうです

公開日 2017年11月1日 水曜日- 2018年11月1日 木曜日[更新]

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